「日本が子どもの放射線基準値を緩和 福島原発災害」
シュピーゲル・オンライン
2001年4月21日、10時53分

 東京の関係当局が議論の余地ある措置を決定した。日本では今後、子どもに対
してドイツの原発作業員と同じ水準の放射線基準値が適用されることになる。シュ
ピーゲルが得た情報によると、日本の文部科学省は最大被曝線量を引き上げる。
専門家は当惑した反応を見せている。
 東京―福島原発災害で生じた結果に対処する中で、日本の文部科学省は思い切っ
た措置を打ち出した。学校や幼稚園で子どもたちに適用される放射線の最大許容
線量を毎時3.8マイクロシーベルトに設定したのである。シュピーゲルが得た情
報によると、この値は、子どもが一日当たり8時間野外にいると仮定して、年に
換算すると約20ミリシーベルトに相当するが、これはドイツの原発作業員の最大
線量に等しい。
 「これでは多すぎる」と、独立の専門家として環境保護団体グリーンピースの
ために活動しているショーン・バーニーは言う。「子どもは大人よりもはるかに
放射線に対する感受性が強いのです」。オットー・ホーグ放射線研究所のエドム
ンド・レングフェルダーは憤る。「これはガンの発症率の増加を意識的に受忍す
ることになる。限界値の設定によって政府は法律的な責任を免れることになるが、
道義的責任は免れない」。
 年20ミリシーベルトという値は国際放射線防護委員会が原発事故に際して勧告
している裁量値の下方に位置づけられるものの、日本政府がとる措置との関係で
実際に問題となったのは初めてだ、とミュンヘンのヘルムホルツ・センターの放
射線研究所長、ペーター・ヤーコプは言う。「放射線に対する子どもの高い感受
性を考えると、20ミリシーベルトの値はできるだけ避けるべきだ」。
 多くの日本の親たちは危険区域における4月6日の学校再開に抗議している。
グリーンピースは今、限界値に反対する地元の市民団体や環境団体を支援してい
る。(以下略)

 

 

 

 

 

 

 

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